かき氷は、すっかり日本の夏の風物詩になっていますね。
なので、「かき氷の発祥地は日本」と思っている人も多いようです。
ところが、かき氷の発祥地は、実は日本ではなかったのです!
そこで、意外と知らないかき氷の発症や歴史についてお話していきたいと思います。
かき氷発祥の国はどこ?
かき氷の発祥の国は、諸説ありますが、どうやら1つの国ではないようです。
紀元前の時代、大陸の各地で、かき氷の前身になるような氷のおやつを食べていたと記録されています。
まず、中国では、殷王朝時代、「氷にハチミツやザクロの汁などをかけて食べた」と言われています。
又、ギリシアでは、「国王アレキサンダー3世が、かき氷のようなものを兵士たちに振る舞った」という記録もあります。
これには、「戦地で振る舞うことで、兵士たちの士気を高める」という意図もあったようです。
ちなみに、古代ギリシアのかき氷には、ワインなどがかけられていたそうですよ。「大人向けのかき氷」という感じで、ちょっと贅沢ですね。
このように、古代の大陸では、すでにかき氷が広く親しまれていたようです。
平安時代にもかき氷を食べていた?
さて、日本の場合は、「平安時代にかき氷を食べていた」と言われています。
これは、「平安時代にかき氷が日本に伝来した」という意味ではないようです。
確かな記録はありませんが、「平安時代には、すでにかき氷が日本に定着していた」と考えられます。
「日本では平安時代にかき氷を食べていた」という事実は、その時代の文学作品に記されています。
その文学作品とは、誰もが知っている「枕草子」と「源氏物語」です!
これら2つの文学作品には、「削り氷」というものが登場します。
この「削り氷」が、現代のかき氷の前身であると言われています。
ちなみに、これらの文学作品の共通点は「貴族の暮らし」です。
このことから考えると、当時のかき氷は、貴族が食べる高級品だったと考えられます。
ふわふわかき氷の発祥の地は
最近はかき氷も進化し、バリエーション豊かなかき氷がたくさん出ていますね。
中でも、「ふわふわかき氷」は、若い女性などに大人気です。私も見ると食べたくなります( *´艸`)
では、この「ふわふわかき氷」の発祥の地はどこなのでしょうか。
実は、ふわふわかき氷の発祥の地は、台湾なのです!
台湾では、戦前からかき氷屋さんがあり、これは日本の影響だとも言われています。
そしていつしか、かき氷は台湾の伝統的なおやつの1つとなっていきました。
戦後は、台湾独自の製法やアレンジ方法が広がり、色々な種類のかき氷ができました。
今流行のふわふわかき氷も、その中の1つだと言われています。
台湾は、高温多湿の暑い国で、雪が降らないため、雪に憧れを持っているという説があります。
この雪への憧れの気持ちが、ふわふわかき氷を生み出したとも考えられています。
まとめ
かき氷の発祥の地は日本ではなく、中国やギリシアなどの大陸の国だと言われています。
しかも、それらの国々では、紀元前の時代からすでに、かき氷が定着していたようです。
一方、日本は、平安時代にはかき氷の文化が定着していたと言われています。
そのことについては、「枕草子」や「源氏物語」にも記されています。
そして、最近流行りの「ふわふわかき氷」は、台湾が発祥です。
台湾は戦前、日本の影響でかき氷を取り入れてと言われています。
そして戦後に、ふわふわかき氷など、独自のかき氷を作り出したそうです。
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