ラップがくっつかない皿ってあるよね~! これってなんで!?

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「ラップをかけようとしたら、皿にくっつかない」こんな経験はありませんか?

 

実は、これはラップの素材の問題ではなく、皿の問題なのです。

 

皿は、素材によって、ラップがくっつきやすいものと、くっつきにくいものがあります。

ここでは、ラップがなぜくっつくのか、ラップがくっつかない皿とはどんなものなのかについてお話していきます。

  

ラップがくっつく原理

ラップがなぜ食器にくっつくのかと言うと、3つの原理が働いているからです。

 

1つめは、「物質同士が近づくと、お互いにくっつこうとする力が働く」というものです。

これは物理的な原理で、どんな物質同士でも、お互いが近づけば、くっつこうとします。

それに加え、ラップと食器は、表面がつるりとした平面になっています。

表面が凸凹していないので、お互いにくっつく面積が広くなります。

これが、お互いの密着性を高めるという結果につながっているのです。

 

2つめは、「静電気による、お互いの密着」です。

ラップはマイナスの電子をもっており、食器はプラスの電子をもっています。

この相反する電子が引き合い、静電気を起こして密着するのです。

 

3つめは、「ラップの素材が元々持っている粘り」です。

ラップを触ってみると、少しベタベタした感じがしますよね。

この粘りも、ラップの、食器への密着性を高めているのです。

  

ラップがつかない食器ってどういうもの?

食器なら、どんな素材でもラップがくっつきやすいかと言うと、そうではありません。

例えば、木の皿や焼き物の皿は、ラップがくっつきにくい素材です。

又、木や焼き物ほどではありませんが、磁器のお皿も、ラップがあまりくっつかないようです。

 

なぜかと言うと、木や焼き物の皿は、表面が凸凹している素材だからです。

 

そして、磁器の皿は、一見すると平面のように見えますが、ラップそのものよりは凸凹しています。

先ほど、「ラップと食器は、お互いが平面なので、くっつきやすい」というお話をしました。

でも、凸凹した素材だと、くっつく面積が小さくなるので、密着性が低くなるのです。

そのため、これらの素材の場合は、ラップをかけた後、輪ゴムなどで補強する必要がありますね。

 

ちなみに、ラップが1番くっつきやすいのは、表面がつるつるしているガラスの皿です。

  

サランラップの厚みは関係ある?

ちなみに、ラップがくっつきやすいか、くっつきにくいかは、厚さは関係ないようです。

 

確かに、厚手のポリ塩化ビニリデンのラップは、皿にくっつきやすいと言われています。

しかし、この素材が更にくっつきやすいのは、厚さだけが理由とは考えにくいようです。

 

先ほどお話したように、ラップがくっつく原理は、物理的な「ひきつけあう力」や静電気や粘りです。

ポリ塩化ビニリデンのラップは、皿にくっつくための、これらの原理を満たしているのですね。

そのため、「厚手だからくっつきやすい」というわけではないと考えられます。

  

まとめ

ラップが食器とくっつくのは、物理的な「ひきつけあう力」・静電気・粘りが働くからです。

ラップの厚さも関係ありそうですが、どうやら厚さに関してはあまり関係なさそうです。

ラップとくっつきにくいのは、表面が凸凹している、木や焼き物の皿です。

これらの皿にラップをかける時は、輪ゴムなどで補強することをオススメします。

逆に、表面がつるつるしているガラスの皿は、ラップがくっつきやすい素材です。

 

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