もう数年前のことですが、友人K氏が こんなことを言い出しました。
「うちの妻は、いつもすぐ怒るんだよ。前触れもなく突然。参るよ。」
詳しく聞いてみると、例えばこんな場面でした。
「ただいまー。あぁ、疲れた…」
ようやく仕事を終えて、やっと帰宅。お腹も空いてるし、とにかく着替えてまずは座ってひと息つきたい…。
「おかえり!ねぇねぇ聞いて、さっきテレビで、モデルの○○がね…」
疲れたと言っているのに妻はお構いなしにどうでもいい話を延々と話してくる。
「あのさ、今疲れてるから、後にしてくれない?」
「は?…もういい!」
さっきまで機嫌よく話していたくせに、また急に怒り出した。
もう、なんなんだよ…。俺はただ、「あとで」と提案しただけなのに…。
そしてK氏はこう続けました。
「他にも色々。妻に言わせれば、全部俺が悪いらしい。」
さて
あなたはなぜK氏の奥様が怒ったのか分かりますか?
妻が不機嫌で疲れた。男性は不機嫌の理由がわからない
そもそも、女性と男性では「脳が違う」なんて聞いたことはありませんか?
女性と男性の脳は形や大きさ、さらに構造的な点においても違いがあると言われています。
ただし、これによってどちらが偉い、優れていると論ずるのは間違いだし無意味です。
個人差も大きく影響しますし、そもそも優劣を比べるものではありません。
そこを間違うと、妻の不機嫌は加速するばかりですのでどうぞご注意を。
一般的に、
男性は
・理論だてて効率的に話をしたがる
・結論を求めたがる
という傾向があるのに対し
女性は
・同時に様々な情報が混在し、感情的になりやすい
・結論を求めない
という傾向があります。
遥か昔、男性は命がけで狩りをする、女性はむらを守り子どもを育てることを大切な役割としていました。
そのため
男性の場合はいかに感情的にならずに、効率よく安全かつ確実に獲物を仕留めるか、常に考える必要がありました。
罠にかけたら獲物が可哀想、なんて言っていたら狩りはできませんよね。
一方 女性の場合は、いかに周囲と協調し助け合って子孫を残してゆくか、を考える必要がありました。
家を守り ムラ社会を築き安全に子を育てていくためには、日々周囲と協調し、コミニュケーションを取り続けなくてはなりません。
さらに物言わぬ赤子を守り育てるためには、複数の情報を常に把握しそれらを総合して瞬時に判断しつつ、感情をもって接する必要がありました。
これは昔も今も変わりませんね。
そういった生活のなかでは、求められるものは「結論」ではありません。
むしろ、共感する能力や会話をするという、行為そのものこそが大切でした。
そうして女性は「察する」という能力を強化してきたのです。
男性が効率よく結論を出したがるのも、女性が感情をもってコミニュケーションを大切にしたがるのも、どちらも ごくごく自然なことなのです。
妻の機嫌の直し方は?
おそらくK氏の奥様が怒ったのは、自分が拒絶されたように感じてしまったため、でしょう。
そのように感じてしまう女性は意外と多いのです。
それならば、共感性の高さを逆手にとって機嫌を直してもらいましょう。
笑顔を見せるのも有効的ですよ。
つまり大切なのは
共感すること
これだけです。
まとめ
ひとは誰でも、共感をしてくれる、味方でいてくれる、自分を受け入れてくれる人に好感を持ちやすく、自分を否定する人を苦手とする傾向があります。
感情を大切にする女性はなおさらかもしれません。
なので、
「大変だったね、お疲れ様」
「いつもありがとう」
「大好きだよ」
などのキーワードは破壊力バツグンです。
是非一度お試しください。
ただし、性格にも考え方にも当然個人差がありますし、タイミングも大切です。
ご自分に合った言い回し、パートナーが好む言葉を見つけるのはあなたにしかできません。
どうしても思いつかないときは、「ありがとう」から始めてみましょう^^
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