夏休みのラジオ体操が廃れつつある、という話を聞いたことはありませんか?
実はなんと、ラジオ体操を廃止してしまった地域もあるんですよ。
子供の頃は参加するのが嫌だったけれど、夏になると何となく懐かしさを感じるラジオ体操。
それがなくなってしまうのは、一体なぜなんでしょうか?
今回は、夏休みのラジオ体操が廃止されてしまう理由を解説します。
夏休みのラジオ体操がなくなったのは本当?
実際に夏休みのラジオ体操がなくなった地域は確かにあります。
完全に廃止してしまった地域と、夏休み中の初めの5日間と、終わりの5日間の計10日間だけ、期間を短縮して、実施している場所が多くなっています。
朝ラジオ体操に行くために、首からカードをぶら下げて歩く子供たちの姿はある意味、日本の夏の風物詩ともいえるものだったんですが、それが廃れつつあるんですね。
その理由は一体なんでしょうか?
子供会でのラジオ体操中止の理由とは
ラジオ体操が廃止される大きな理由は、騒音問題なんです。
だいたいラジオ体操って、夏休みの早朝に公園で行われますよね。
でも最近では、ラジオ体操の音楽や子供たちの声がうるさい、ということで公園の近隣住民から、運営する自治体に苦情が入ってしまうんです。
早朝だとまだ寝ている人もいるので、苦情が入ってしまうのも、仕方ないのかも知れませんね。
また、ラジオ体操には子供だけ参加すれば良いわけではありません。
監督する大人の人も必要なので、どうしても、保護者や自治会の役員が一緒に行かないといけないんですよね。
でも、現代の日本は共働き家庭が多いため、監督してくれる保護者もかなり少ないんです。
朝早く起きて、支度して、子供とラジオ体操に行って、そのまま仕事に行くって、かなり負担になってしまうはず!
(実際我が家も共働きなので、ラジオ体操に行っていたら遅刻してしまいます…。)
また今では、ラジオ体操って基本的に自由参加で、昔ほど強制力がないんですよね。
だから多くの子供は参加しません。
参加者が少ないのに、このまま続けていても、ものすごく地域の大人たちの負担になるだけ、ということで、廃止になる場合も多いんです。
しかも最近は、子供を狙った犯罪が多いため、朝早くに子供を外に出したくない、という心配もあり、ラジオ体操に行かせたがらない親御さんも増えています。
色々と、環境が変わったことが原因で、ラジオ体操が廃れていっているんですね。
しょうがないと言えば、しょうがない気もします…。
ラジオ体操を知らない子供たちがいる?
ラジオ体操が廃止されるにつれて、ラジオ体操を知らない、1度もしたことがない、という子供たちも増えているんですよ。
私の平成生まれの知り合いも、子供の頃、夏休みにラジオ体操をしたことがないと言っていました。
もうその時は強制参加ではなかったし、どこでいつやっているのかも知らなかったので、小学校6年間、夏休みは1度もラジオ体操をしなかったそうです。
ラジオ体操そのものは、体育の授業でやった経験があるので、少しだけなら覚えているとも。
ただし、もし学校の授業でもラジオ体操を教えなかったら、今の子供たちは、完全にラジオ体操を知らないまま、成長していくことになりますよね。
地域によっては、今でもラジオ体操を盛んに実施している場所もあります。
でも、近隣住民からの騒音問題もあるので、これからもラジオ体操は減り続けていくんでしょうか…?
寂しいけれど、実際に自分の子どもの代であったら困ってしまう…というなんとも複雑な気持ちです。
まとめ
ラジオ体操は、騒音の苦情や保護者の負担などの理由で、廃止になる自治体も増えています。
そのため、ラジオ体操を知らない、やったことがない、という子供たちも多くなっています。
でも、ラジオ体操がなくなると、夏休みは子供たちがダラダラと過ごしてしまいそうで、ちょっと心配になってきますね。
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